私、NHK番組だいすきっこで、この「ワルイコあつまれ」もいつも面白く見ているのですが、2022年12月24日放送のクリスマススペシャルにゲスト出演されていたKiinaさん（氷川きよしさん）のおはなしが、もう今の自分にあまりにも響いたので、書き起こしとともに感想を。ぜひ動いているKiinaさんの姿、肉声とともに、聞いてほしいので、見逃し配信をぜひご覧くださいというきもちです。
最近のKiinaさんのことは、なんとなくふんわり存じ上げている程度で、来年から休養されるというのはこの番組で知りました。いや、とにかくまずはもう「本当にお美しいな！！！」ってこと。テレビ見て、まずそのことが、脳天を貫いてくる。自然体の美しさってきっとこういうことなのねって。メイクがスッと自分そのものと調和してて……もううまくいえないけど、「美しい」「綺麗」という言葉がぴったりで。輝いて見えるのだけど、それはすごくやさしい光であって……無理をしていないというか。素敵なんです、とにかく。内面から出る美しさってこういうことかと。
（こども記者：なんで１回休んじゃうんですか？）22歳でデビューさせてもらって、あんまり自分のことを見つめる時間がなかったっていうか。必死だったから。いち、ひとりの人間として。まあ、45歳だから。（こども記者：えー見えない。）いくつくらいに見える？（こども記者：20歳くらい？）おもしろいね。あんじゅちゃん？ なんかサバサバしてて。パンチ効いてるでしょ、性格的に。（香取：パンチ効いてるよね。）ねー、パンチ効かせた方がいいよ！ 自分も最近パンチ効かせてるから。
NHK Eテレ「ワルイコあつまれ」子ども記者会見（2022年12月24日放送）より
もう、しょっぱなからガンガンに私の心に響くワードのオンパレードでした。いやもう本当なんていうか、私はKiinaさんとか、りゅうちぇるさんとか、なんとなくサラッとYahooニュースを読む程度のことしかしてませんが、でも、「よかった！！ ありのままの自分を出そうって決断ができて、本当によかった～！！」って、心からの拍手をおくっているような気持ちで。でも同時に、自分との乖離を今までずっとずっと抱えながら耐えながらやってきたここまでの時間であったり、芸能人としての認知度やさまざま抱えるものが一般人の比にならないくらいあるなかでのこの決断を下す重さであったりを考えると、もう……もう、途方もなさ過ぎて、言葉を失うような感じでもあり……。だからこそ、なんて強いんだろうって、めちゃめちゃかっこいいし、やっぱり、勇気づけられるところがあるんですよね。
だから、そういうところを踏まえて、「ひとりの人間として」とか「自分も最近パンチ効かせてるから！」っていうような言葉がサラリとKiinaさんの口から出るのを聞いて、うれしかったというか、なんでしょう、うまく言えませんが、ほっこりと顔がほころんでしまうような気持ちになりました。私もパンチ効かせていくぜえー！！ おらー！！
期待にお応えしたいっていう思いで、必死になって歌ってきたんですけど。今はね、自分では、こう……あんまり演歌歌手と思っていないですね。普通の“歌手”でいたいなって。なんかカテゴライズされると、なんか『それ以外のことやったらいけない』って圧縮されちゃって。やっぱり反動がでるじゃないですか。だから『好きなものを歌っていきたい！』って。自分らしく、自分の持っているものをたくさん、こう、表現させて、歌っていきたいって思っちゃったりしてるんだよね。
NHK Eテレ「ワルイコあつまれ」子ども記者会見（2022年12月24日放送）より
ああ～あまりにも私のどまんなかを貫いてくる言葉すぎて。ちょっと見ててびっくりしちゃったのですが。だよねだよね！ って思うよ。「それ以外のことやったらいけない」もあれば、「こういうことやらなきゃいけない」もある。カテゴライズの功罪。好きなものをうたっていきたい！ も、わかるよ～！！ やっぱりそうだよね～！！ いやあ、この言葉がここでふっと出てくるその背後に、どれだけの悩んだ日々とか葛藤とかがあったんだろうっていうことを考えちゃうし、でもここで、Kiinaさんがこんなふうに言葉にしてくれることが、やっぱりうれしく感じる。いわゆる、「説得力がある」という感じ。Kiinaさんのことばっていう感じがある。Kiinaさんの心の奥底から湧き出てくることば。だから、ものすごく胸に伝わってくる。
散歩をしてます。トレーニングには行かない。（こども記者：そしたら筋肉ついて、ガッシリしちゃう。）そうそう、それがイヤ。30代の時やってたの、一生懸命トレーニングしてたの。でもなんか違うって思って。『これ違うものになっちゃう、自分…』って思ったの。内面と合わないから。より内面に合わせるってこと。（稲垣：へえー、じゃあまあ、無理のない。自分の内面に合った。）そうですね、あんまりストレスかけないほうがいいですね。
NHK Eテレ「ワルイコあつまれ」子ども記者会見（2022年12月24日放送）より
わかる！ わかるぅ！！ 「なんか違う」の感覚、やっぱり大事。「今、自分とはちがう自分になろうとしちゃってる」っていう感覚に、あらがわないこと。一般的に考えてやったほうがいいと思われることも、自分にはそぐわないってことは、ある。だから、違和感に敏感になること、違和感を振り払おうとしないこと、大事。違和感は、なにかを自分に伝えようとしているものだから。ちゃんと向き合う。耳を傾けてあげる。
「内面に合わせる」ってことばをここでサラッと出してくださるのも、もう最高ですね。ありがとうございます。そうなんですよねえ、内面の表出として外観をつくると、しあわせなんですよね。
前まではなんかやっぱり、あんまりこう色々自分の思ってることを言わなかったり。『限界突破×サバイバー』っていう歌を最初に歌ったときは、なんか気持ちがいい。（稲垣：うん、気持ちよさそうだった。）『オラぁ～！』みたいな感じでした。『これが私じゃァ！』みたいな感じ。そういう気持ちで歌えたというか。（香取：…略…もう本当にキラキラしてて、開放感半端ないんですけど、…略…もう日々進化してるから。それでこれからお休みに入るじゃないですか。どこまでいくんですか、これは？）ねえ～。（香取：もうだって、すごい解放。今自分の中では、何パーセントくらい？）50パーセントくらい。（ええー！ 今でもすごいのに。）すごい楽しみだなと思って。自分が自分に楽しみ。
NHK Eテレ「ワルイコあつまれ」子ども記者会見（2022年12月24日放送）より
ここは、香取さんと稲垣さんも素敵だったんですよ。特に香取さんの、素直なことばというか、純粋な興味というか、尊敬の念が質問として投げかけられた感、すごく素敵でした……。これはちょっと文字では伝わらないと思うので、本当に実際の番組を見てほしいのですが。ここを見てて思ったのは、やっぱり、同じ芸能人という立場から見ても、Kiinaさんの今の姿や決断って、注目に値するというか……同じ芸能人という立場だからこそ、より感じ入るものがあるんだろうなっていうのを、感じました。きっと、たくさんの人が、勇気づけられてるんだってことが、香取さんを通して背後に浮かび上がってきた感じがありました。
自分の思ってることを言えなくて、これが私じゃ～！ ってやって、気持ちいいっていうのは、もうまさに現在進行形でこのブログ書き綴ってる私の状況そのものなので、ほんとうにもう、だよね！！！！！ わかる！！！！！ っていう気持ちで。やっぱそうなのよ、『THIS IS ME』で『Show yourself』なんですよ！！
「自分が自分に楽しみ」って、なんてすてきなことばなんだろう。「チョー気持ちいい」とか「自分をほめてあげたい」に続く、令和の時代の流行語大賞になってほしい素敵さだよ！！ あと、なんか見てて思ったのは、そうか、解放されていく人を端から見てるって、こんなにもうれしくて自分もしあわせなきもちに満たされるんだなってこと。じゃあもう私もどんどん自分をもっともっと解放しちゃうからな！！
（休みに入ったら）やっぱり外国に行ってみたいなって。なんか今まで自分を否定してて、否定しながらやってたところがあって。でも海外に行ったときに……プライベートではKiinaさんて言われてるんですけど、『KiinaさんはKiinaさんのままでいいんですよ』って言われたときに、「え、いいんだ？」って思って。すごいこう、解放されたんですよ。なんか、自分ダメなんだっていうコンプレックスがあったから。でもダメな人なんてひとりもいなくて、みんなすごく素敵で、みんな個性があって、みんな違っていいじゃないですか。海外に行ったときにそれを感じて。だから海外にいっていろんなものを吸収したい。
NHK Eテレ「ワルイコあつまれ」子ども記者会見（2022年12月24日放送）より
実は私、最初はここから見たんですね。で、あまりにも自分の経験と重なりすぎて、震えて。それで録画で最初から見始めたら、なんとここに至るまでにも「わかる～！」のオンパレードだったことにびっくりしたという、時系列的にはそういう流れでした。
やっぱり、海外でそういうことを言ってもらえて、衝撃を受けて、癒されて……っていう、そういう流れを踏んだひとって、たくさんいるんだなって思った。だから、それこそが私の伝えていきたいことだよな。旅、旅って言ってるんだけど、それはvlogで観光紹介とかがしたいんじゃなくて、こうやって、異文化に触れたこと、そこで出会った人からもらったもの、そのおかげで得られたもの、そういうものを、伝播させていきたいんだ……。だってやっぱり、海外にいくとか、誰もが簡単にできることじゃないし。でも、海外に行けないから、こういう驚きと解放に出会えないなんてのは、あまりにもフェアじゃないと思うから。私を通じて疑似体験してほしい。そこだよな。
だから、ここでKiinaさんが「ダメな人なんてひとりもいなくて、みんなすごく素敵で、みんな個性があって、みんな違っていいじゃないですか」ってことばにしていることも、私は、見習わないといけないと思った。こんなふうに、自分の実体験をもって強く思っていることを、こうやって外に出していくこと。
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ここに書ききれなかったくらい、他にもすごく響いた言葉はたくさんありました。香取さんが「新しいことに挑戦していくときに、びっくりもさせたいけど、今まで応援してくれた人を裏切っちゃいけないみたいな、その辺てどうしてますか？」っていう質問（これが出るところも、もう同じ芸能人からのガチ質問だなっておもった。すてき。）への回答とか、もう、ふつうに私もなるほど～～って、勉強になった。はー。
いや、おもしろいよね。私、配信活動をしてよかったことのひとつは、こうやって色んなインタビューを見るときに、ちょっと似たような経験をした者としての視点で見れるようになったことですね。もう格段に、各種インタビューでのいろいろな発言が、より重みをもってというか、自己実感をもって受け取れるようになったというか……。
『魔法にかけられた少女』のPVもすてきでした。
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私今朝ドラ『舞い上がれ！』はあんまりちゃんと見てなかったのですが、幼馴染の子の話がすごく良いテーマだな～って。完全に彼は私だなってかんじ。最終的にファッションが変わるとこまでわかりみが深すぎて笑ってしまった。
でも、そんなふうに、今の子供たちは、子供のころから今回のKiinaさんのことばだったり、『舞い上がれ！』を見たりして、そういう感覚に早くから触れていくのだなって思うと、次世代の子たちがつくる未来がたのしみでなりませんですね。そのためにも私もしっかり、パンチ効かせて生きていかなきゃ！！
